ロードクロサイト(インカローズ)
愛を司る宝石
ここ2~3年、パワーストーン・ブームと共に、人気が再燃しているロードクロサイト。主に米コロラドや、南米アンデス山脈から産出します。
ロードクロサイトの名前は、ギリシャ語の薔薇色から名付けられました。他にはインカ・ローズの名もポピュラーです。80年代初め、日本企業がアンデスの鉱山開発に資本参加した時、副産物としてこの石も採れたので、これを活用する為に加工して流通させ、インカの時代から彼の地で使われていた名を日本に流布しました。
この折の石は、多くが不透明~縞模様(ベーコンストリップ)で、宝石品質は少なく、日本では非常に安価な装飾品として認知されてしまいました。
でも、宝石品質の石も稀には存在しますし、屈折率がとても高いので、ピンク~赤~オレンジの透明度の高い上質な石は、最上級のルビーやピンクサファイアに勝るとも劣らぬ美しさです。
価格も、タダ同然から、高価な石まで種種雑多。稀に見かける透明でカットを施された裸石は、5mm~1cm程度の大きさで10万円以上の値がついています。ただし、硬度が低い(3 1/2~4 1/2)ので、ファセット・カットが極めて困難で、一説には熟練した研磨工が腕試しにカットするのだとか…。
日本でも、鉱山が全盛だった頃には、半透明のロードクロサイトを産出しましたが、今はとうに閉山してしまっています。その頃の名残で、半世紀近く前に採掘された鉱石が研磨されて、時々市場に出ることがあるようです。
パワーストーンとしては、
「結婚に結びつく縁をもたらす効果が強力で、
持っていると、生涯のパートナーが得られる」や、
「心の傷を癒して、精神的バランスを調整するので鬱を軽減したり、
失恋で傷ついた心を癒し、新しい恋へと導いてくれる力もある」
という記述もみかけます。
他にも、「女性ホルモンを活性化させ、容姿を可愛く見せる効果があり、
長い付合の恋人にも、結婚後も、ずっと可憐で居られる」などともあります。
女性ならば、誰しも心惹かれる言葉ばかりですが、硬度が低く傷つきやすい石ですから、他の石と組み合わせて、数珠のようなブレスレットに組んでは、そう言ってはナンですが、割れて当たり前。
ブームで大量に流通し、低品質の石は安価に手に入りますが、いかに安くても、パワーストーンが割れてはあまり良い気持ちはしませんし、やはりきちんと石を守れる枠にセットして、大切に扱わなければイケナイ宝石だと思います。
Rhodochrosite ロードクロサイト
(Inca Rose インカ・ローズ)
MnCo3 菱マンガン鉱
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