銀の概要
シルバー銀(Ag)は現在メキシコ、アメリカ、カナダ、ペルーで採掘されています。日本でも200年前くらいまで、いくつもの銀山から銀が産出されましたが、現在は掘り尽くされてしまったようです。
加工が困難で誰も見向きもしなかったプラチナを、20世紀初頭に加工できるようになるまで、銀はプラチナよりも余程貴重な金属であり続けました。
19世紀までの王冠やティアラなど、最高のジュエリー遺産は、ダイヤの透明な輝きを引き立てる為に、金ではなく、ほとんどの物に銀が使われています。
銀の純度と割金
シルバーの場合も1000分率(‰=パーミル)が使われます。
純銀はシルバー1000で、純銀では軟らかすぎる為、用途に応じて
95%の銀と5%の割金のSILVER950(ブリタニアシルバー)
92.5%銀で7.5%割金のSILVER925(スターリングシルバー)
90%銀で10%割金のSILVER900(コイン・シルバー)
80%銀で20%割金のSILVER800
に合金されます。
割金には一般に銅やパラジウムが使われます。
銀製品の刻印は品位なしの「SILVER」と刻印される場合もありますが、単に品位だけの表示「950」や「925」だけを使われているのもよく見かけます。
銀の硫化反応
銀は全ての金属の中でも色が白く、大変美しい金属ですが、空気中の硫化水素や硫黄と化合して黒く変色します。
この性質を逆手にとって、わざと硫黄を使って黒く変色させ、コントラストを効かせる手法は、いぶしとか、古美仕上といい、古くから広く使われている魅力的な表現です。
日本語には「いぶし銀のような味わい」など、枯れた底光りする様を表す形容詞としても使われています。
しかし、デザインによっては、いつまでもピカピカ状態を保たせる方が望ましい場合もあります。このため、銀磨き液は普通に市販されています。
また、プラチナ族の硬いロジュウム(Rh)でコーティングを施してしまえば、硫化を止めることができますので、この方法も一般に多用されています。
往年のいわゆるマガイモノの表面だけを取り繕うメッキと、同じ単語が使用されますが、昨今のジュエリーに施される高品質なコーティングは、一朝一夕に剥がれ落ちるものではなくなり、大切に宝石箱に保管して外出時に着用する使用方法ならば、めったな事では問題は起きにくくなっています。
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